新免疫療法(NITC)がまだ開発途上であった平成8年3月に診察した81歳の男性で、スキルス胃癌の患者様です。
スキルス胃癌は、一般には、治療に難渋するタイプの癌であります。
この患者様が来院なさった頃は、(1→3)(1→6)-β-D-グルカンを経口投与することで抗腫瘍作用が誘導される事実のみしか分かっておらず、
内因性IL-12が誘導されることでeffetor細胞のキラーT細胞、NKあるいはNKT細胞が活性化されて抗腫瘍作用が起こるという明確な機序がまだ不明な時期でした。
従って、免疫能力のデータはありません。 新免疫療法(NITC)開始時の平成8年4月の胃カメラ像では、
胃角部後壁にBorrmannⅡ型のⅡc進行型の胃癌が認められます。 その時の細胞はスキルス胃癌を示す、印鑑細胞癌が生検で得られております。 高齢ではありましたが、年齢よりも若い外見から肉体的年齢は若いと判断し、
手術をすすめたのですが、手術は拒否されました。 新免疫療法(NITC)単独での治療を、3ヶ月間をめどにして、
スキルス胃癌が悪化するようであれば手術を受けるとの約束のもとに、開始しました。 新免疫療法(NITC)開始後5ヶ月目の胃カメラを示しますが、
胃角部後壁の胃癌のあった部位には明らかな潰瘍病変は認められず、生検でも癌細胞は得られませんでした。 その後1年間は3ヶ月毎に胃カメラ生検を行いましたが、悪性所見は認められず、治療を無事に終了しました。
新免疫療法(NITC)がまだ開発途上であった平成8年3月に診察した81歳の男性で、スキルス胃癌の患者様です。
スキルス胃癌は、一般には、治療に難渋するタイプの癌であります。
この患者様が来院なさった頃は、(1→3)(1→6)-β-D-グルカンを経口投与することで抗腫瘍作用が誘導される事実のみしか分かっておらず、
内因性IL-12が誘導されることでeffetor細胞のキラーT細胞、NKあるいはNKT細胞が活性化されて抗腫瘍作用が起こるという明確な機序がまだ不明な時期でした。
従って、免疫能力のデータはありません。
新免疫療法(NITC)開始時の平成8年4月の胃カメラ像では、
胃角部後壁にBorrmannⅡ型のⅡc進行型の胃癌が認められます。
その時の細胞はスキルス胃癌を示す、印鑑細胞癌が生検で得られております。
高齢ではありましたが、年齢よりも若い外見から肉体的年齢は若いと判断し、
手術をすすめたのですが、手術は拒否されました。
新免疫療法(NITC)単独での治療を、3ヶ月間をめどにして、
スキルス胃癌が悪化するようであれば手術を受けるとの約束のもとに、開始しました。
新免疫療法(NITC)開始後5ヶ月目の胃カメラを示しますが、
胃角部後壁の胃癌のあった部位には明らかな潰瘍病変は認められず、生検でも癌細胞は得られませんでした。
その後1年間は3ヶ月毎に胃カメラ生検を行いましたが、悪性所見は認められず、治療を無事に終了しました。