患者様は20歳の男性で、頭痛を主訴に平成13年6月公立の総合病院を受診されたところ、
7月に脳腫瘍の中でも予後が不良の星状細胞腫と脳生検にて診断されました。(図1-a:放射線治療前) 平成13年の9月より10月にかけて30回の放射線治療を受けましたが、
頭痛と吐き気がありまた、麻痺が残っていたため杖を使いながら、11月に来院されました。(図1-b:放射線治療後、新免疫療法開始時) 放射線治療後のMRIでは、脳腫瘍の陰影は薄くなっておりますが、その存在は確認されております。 脳腫瘍のマーカーと考えられるⅠCTPが5.4 ng/mg(正常値4.5ng/mg以下)と高値を示していました。 免疫能力では、ステロイドを使っていることもあり、IFNγとIL-12は、半年間は低下したままでしたが、NK細胞とNKT細胞は活性化されていました。 ⅠCTPは、平成13年12月に4.6、翌年の1月には5.2と高い値を示していましたが、平成14年2月以後は基準範囲内のままです。 平成16年1月のMRIでは、図1-cの写真(治療開始から2年2ヵ月後)に示したように、薄い影がわずかに残る程度で、腫瘍陰影は縮小しました。 病気改善と共に、新免疫療法(NITC)の投与量も半減し、麻痺も改善して杖も不要となりました。 また、治療開始から2年8か月後(平成16年7月)には、この免疫療法を中止しましたが、
平成18年12月現在、通常の会社勤めをしながら、元気で暮らしておられます。
患者様は20歳の男性で、頭痛を主訴に平成13年6月公立の総合病院を受診されたところ、
7月に脳腫瘍の中でも予後が不良の星状細胞腫と脳生検にて診断されました。(図1-a:放射線治療前)
平成13年の9月より10月にかけて30回の放射線治療を受けましたが、
頭痛と吐き気がありまた、麻痺が残っていたため杖を使いながら、11月に来院されました。(図1-b:放射線治療後、新免疫療法開始時)
放射線治療後のMRIでは、脳腫瘍の陰影は薄くなっておりますが、その存在は確認されております。
脳腫瘍のマーカーと考えられるⅠCTPが5.4 ng/mg(正常値4.5ng/mg以下)と高値を示していました。
免疫能力では、ステロイドを使っていることもあり、IFNγとIL-12は、半年間は低下したままでしたが、NK細胞とNKT細胞は活性化されていました。
ⅠCTPは、平成13年12月に4.6、翌年の1月には5.2と高い値を示していましたが、平成14年2月以後は基準範囲内のままです。
平成16年1月のMRIでは、図1-cの写真(治療開始から2年2ヵ月後)に示したように、薄い影がわずかに残る程度で、腫瘍陰影は縮小しました。
病気改善と共に、新免疫療法(NITC)の投与量も半減し、麻痺も改善して杖も不要となりました。
また、治療開始から2年8か月後(平成16年7月)には、この免疫療法を中止しましたが、
平成18年12月現在、通常の会社勤めをしながら、元気で暮らしておられます。